いいづか歯科医院|医療機関の皆さまへ

糖尿病患者さんの歯科紹介について

糖尿病を治療中の患者さんの歯周病治療を、貴院と情報を共有しながらお引き受けします。

令和8年度改定で、歯科は「眼科と同じ位置づけ」になりました

生活習慣病管理料(Ⅰ)(Ⅱ)において、糖尿病を主病とする患者さんの歯科受診に係る連携が、眼科と並列で評価されるようになりました(注5=眼科医療機関連携強化加算、注6=歯科医療機関連携強化加算。いずれも60点・年1回)。

また、同管理料の留意事項通知には次のように定められています。

糖尿病の患者については、患者の状態に応じて、年1回程度眼科の医師の診察を受けるよう指導を行うこと。また、糖尿病の患者について、歯周病の診断と治療のため、歯科を標榜する保険医療機関への受診を促すこと。(生活習慣病管理料(Ⅰ) 留意事項(12))

当院は、この歯科受診の受け皿を担います。先生方の追加のご負担が生じない流れを整えましたので、ご案内いたします。

ご紹介の流れ ── 先生にお願いするのは最初の1枚だけです

  1. 貴院
    患者さんに当院をご案内ください。ご予約は患者さんご自身で結構です (お電話 0279-22-0808 / WEB予約)。初回は30分の無料相談(糖尿病無料歯科相談)から始めます。
    お急ぎの場合は、貴院からお電話いただければその場で受診日を確定いたします。
  2. 貴院
    診療情報提供書は、患者さんにお持たせいただくか、FAXでお送りください(様式は貴院のもので結構です)。
    記載をお願いしたい内容:HbA1c等の検査結果・服薬内容・合併症の有無・歯科治療上の注意点
  3. 当院
    文書が先に届いた場合は、当院から患者さんにご連絡して受診日を確定し、貴院へお伝えします。
    歯科医療機関連携強化加算の算定に必要な「受診する予定日」の調整は、当院が引き受けます。
  4. 患者さん
    当院を受診。無料相談ののち、検査・治療計画のご説明を行います。無断キャンセル防止のため、前日に当院からご連絡します。
  5. 当院
    受診のご報告(返書)を、すみやかにFAXでお送りします。 貴院は次回診療時の受診状況の確認と診療録への添付が、届いた返書のままで完了します。
    以後、治療の経過と今後の方針を定期的にご報告し、HbA1cの推移と歯周状態を貴院と共有しながら管理を続けます。

先生からの文書1枚で、患者さんに行える治療が変わります

貴院からの診療情報提供があることで、当院は糖尿病の患者さんに対して次の管理・治療を行うことができます。文書がない場合、これらは保険制度上実施できません。

できるようになること内容
短い間隔での継続管理通常3ヶ月間隔の歯周病継続管理を、糖尿病の患者さんは短縮して実施できます(日本歯周病学会・日本糖尿病学会とも3ヶ月以内を推奨)
抗菌薬を併用した歯周治療4mm以上の歯周ポケットに対し、歯周基本治療と並行した抗菌薬の局所投与(糖尿病患者にのみ認められた治療です)
月1回の専門的歯面清掃通常2ヶ月に1回の機械的歯面清掃を、月1回に短縮できます
全身状態を踏まえた総合医療管理血糖コントロール状態を踏まえた処置計画。処置時は血圧・経皮的動脈血酸素飽和度を測定しながら実施します

歯周治療は血糖コントロールの改善に有効です

歯周治療により、HbA1cは約0.5%低下します。

日本糖尿病学会『糖尿病診療ガイドライン2024』は、CQ16-3「歯周治療は血糖コントロールの改善に有効か?」に対し、「2型糖尿病において歯周治療は血糖コントロールの改善に有効であり推奨される」(推奨グレードA・合意率90%)としています。同ガイドラインは、Cochrane 2022および学会委員会による独自のメタ解析を総合し、「歯周治療によって得られるHbA1cの減少は約0.5%であった」と記載しています。

根拠となったCochraneレビュー(Simpson TC, et al. Cochrane Database Syst Rev. 2022;4:CD004714)の内訳は次のとおりです。

評価時点HbA1c低下量95%信頼区間研究数・解析人数
3〜4ヶ月
(主要評価項目)
0.43%−0.59% 〜 −0.28%30研究・2,443人
中等度の確実性
6ヶ月0.30%−0.52% 〜 −0.08%12研究・1,457人
12ヶ月0.50%−0.55% 〜 −0.45%1研究・264人

レビュー著者は結論として、「歯周治療は、歯周炎と糖尿病を併せもつ人の血糖コントロールを、臨床的に意味のある量(a clinically significant amount)改善する」とし、今後の試験によってこの結論が覆る可能性は低いと述べています。有害事象は、報告のあった研究ではいずれも無いか軽微なものにとどまりました。

出典:日本糖尿病学会『糖尿病診療ガイドライン2024』16章 糖尿病と歯周病(無料公開)
https://www.jds.or.jp/uploads/files/publications/gl2024/16.pdf
Simpson TC, et al. Treatment of periodontitis for glycaemic control in people with diabetes mellitus. Cochrane Database of Systematic Reviews 2022, Issue 4. Art. No.: CD004714.

返書について(見本)

初回受診後すみやかに「受診のご報告」を、治療期・維持期には「経過のご報告」を定期的にお送りします。いずれもA4・1枚、FAX送信票を兼ねた様式です。

診療情報提供書(受診のご報告)[見本・抜粋]
1.受診の状況 ── 初回受診日/実施内容(相談・歯周精密検査・エックス線・口腔内写真)/次回受診予定日
2.歯周組織の状態 ── 残存歯数/4mm以上の歯周ポケット数/プロービング時出血(BOP)/所見
3.治療計画 ── 歯周基本治療の回数・期間/抗菌薬併用・歯周外科の予定/処置時の全身管理
4.貴院へのお願い ── HbA1c・服薬内容に変更があった場合のご教示 ほか
診療情報提供書(経過のご報告)[見本・抜粋]
1.期間内に行った治療 ── 歯周基本治療/SPT/歯面清掃/抗菌薬併用 ほか
2.歯周組織の推移 ── 4mm以上ポケット数・BOPの前回→今回比較と評価
3.今後の治療方針 ── 継続管理の間隔 ほか
4.貴院へのお願い ── 直近HbA1cのご教示/管理間隔短縮のための文書のご依頼 ほか

当院の歯周治療体制

歯周精密検査・エックス線・口腔内写真治療前後の変化を記録し、患者さん・貴院と共有します
処置時の全身管理歯科治療時医療管理料 届出済。血圧・脈拍・経皮的動脈血酸素飽和度を経時的に測定しながら処置します
歯周外科・再生療法歯周組織再生誘導手術(GTR) 届出済。重度歯周炎にも対応します
継続管理(SPT)口腔管理体制強化加算 届出済。糖尿病の患者さんは3ヶ月以内の間隔で管理します

お問い合わせ・ご紹介窓口

いいづか歯科医院(群馬県渋川市)

TEL 0279-22-0808

ご予約:お電話または WEB予約(患者さんご自身のご予約で結構です)

FAX 0279-22-1888(診療情報提供書などの文書専用

〒377-0003 群馬県渋川市八木原70-1
紹介・連携に関するお問い合わせには、受付が一次対応のうえ、担当歯科医師よりご返答いたします。

記載の診療報酬上の取扱いは、令和8年度診療報酬改定の告示・留意事項通知に基づきます。 エビデンスの出典は日本糖尿病学会『糖尿病診療ガイドライン2024』16章です。