糖尿病を治療中の患者さんの歯周病治療を、貴院と情報を共有しながらお引き受けします。
生活習慣病管理料(Ⅰ)(Ⅱ)において、糖尿病を主病とする患者さんの歯科受診に係る連携が、眼科と並列で評価されるようになりました(注5=眼科医療機関連携強化加算、注6=歯科医療機関連携強化加算。いずれも60点・年1回)。
また、同管理料の留意事項通知には次のように定められています。
当院は、この歯科受診の受け皿を担います。先生方の追加のご負担が生じない流れを整えましたので、ご案内いたします。
貴院からの診療情報提供があることで、当院は糖尿病の患者さんに対して次の管理・治療を行うことができます。文書がない場合、これらは保険制度上実施できません。
| できるようになること | 内容 |
|---|---|
| 短い間隔での継続管理 | 通常3ヶ月間隔の歯周病継続管理を、糖尿病の患者さんは短縮して実施できます(日本歯周病学会・日本糖尿病学会とも3ヶ月以内を推奨) |
| 抗菌薬を併用した歯周治療 | 4mm以上の歯周ポケットに対し、歯周基本治療と並行した抗菌薬の局所投与(糖尿病患者にのみ認められた治療です) |
| 月1回の専門的歯面清掃 | 通常2ヶ月に1回の機械的歯面清掃を、月1回に短縮できます |
| 全身状態を踏まえた総合医療管理 | 血糖コントロール状態を踏まえた処置計画。処置時は血圧・経皮的動脈血酸素飽和度を測定しながら実施します |
日本糖尿病学会『糖尿病診療ガイドライン2024』は、CQ16-3「歯周治療は血糖コントロールの改善に有効か?」に対し、「2型糖尿病において歯周治療は血糖コントロールの改善に有効であり推奨される」(推奨グレードA・合意率90%)としています。同ガイドラインは、Cochrane 2022および学会委員会による独自のメタ解析を総合し、「歯周治療によって得られるHbA1cの減少は約0.5%であった」と記載しています。
根拠となったCochraneレビュー(Simpson TC, et al. Cochrane Database Syst Rev. 2022;4:CD004714)の内訳は次のとおりです。
| 評価時点 | HbA1c低下量 | 95%信頼区間 | 研究数・解析人数 |
|---|---|---|---|
| 3〜4ヶ月 (主要評価項目) | 0.43% | −0.59% 〜 −0.28% | 30研究・2,443人 中等度の確実性 |
| 6ヶ月 | 0.30% | −0.52% 〜 −0.08% | 12研究・1,457人 |
| 12ヶ月 | 0.50% | −0.55% 〜 −0.45% | 1研究・264人 |
レビュー著者は結論として、「歯周治療は、歯周炎と糖尿病を併せもつ人の血糖コントロールを、臨床的に意味のある量(a clinically significant amount)改善する」とし、今後の試験によってこの結論が覆る可能性は低いと述べています。有害事象は、報告のあった研究ではいずれも無いか軽微なものにとどまりました。
出典:日本糖尿病学会『糖尿病診療ガイドライン2024』16章 糖尿病と歯周病(無料公開)
https://www.jds.or.jp/uploads/files/publications/gl2024/16.pdf
Simpson TC, et al. Treatment of periodontitis for glycaemic control in people with diabetes mellitus. Cochrane Database of Systematic Reviews 2022, Issue 4. Art. No.: CD004714.
初回受診後すみやかに「受診のご報告」を、治療期・維持期には「経過のご報告」を定期的にお送りします。いずれもA4・1枚、FAX送信票を兼ねた様式です。
| 歯周精密検査・エックス線・口腔内写真 | 治療前後の変化を記録し、患者さん・貴院と共有します |
|---|---|
| 処置時の全身管理 | 歯科治療時医療管理料 届出済。血圧・脈拍・経皮的動脈血酸素飽和度を経時的に測定しながら処置します |
| 歯周外科・再生療法 | 歯周組織再生誘導手術(GTR) 届出済。重度歯周炎にも対応します |
| 継続管理(SPT) | 口腔管理体制強化加算 届出済。糖尿病の患者さんは3ヶ月以内の間隔で管理します |
いいづか歯科医院(群馬県渋川市)
TEL 0279-22-0808
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