歯を失ってしまった方へ、自然な見た目としっかり噛める機能を取り戻すための治療法が「インプラント」です。入れ歯やブリッジと比べて、骨に直接固定するため、しっかり噛めて違和感が少ないというメリットがあります。
歯を失った箇所の顎の骨に人工歯根(インプラント)を埋め込み、その上に被せ物(人工歯)を装着する治療法です。
● 噛み心地が自然に近い
● 周囲の歯を削らずに済む
● 見た目が自然(欠損の状況によって異なる)
● ただし手術が必要で、すべての方に適応できるわけではありません
当院では、インプラント治療において「患者さんにとって本当に納得できる治療かどうか」を大切にしながら、質の高い治療体制を整えています。
患者さん一人ひとりの骨の状態や全身の健康状態、治療に対するご希望を丁寧にお伺いした上で、使用するインプラントの種類や治療方法を柔軟に選択しています。症例に応じて、院長が担当する場合もあれば、連携する日本口腔インプラント学会の専門医が治療を担当するケースもあります。複数の歯科医師によるチーム体制で、より適切な治療をご提供します。
当院では、「インプラント治療を前提としたご提案」は行いません。ブリッジや入れ歯といった他の補綴治療も選択肢としてご提案し、それぞれのメリット・デメリットをわかりやすくご説明します。最終的には、患者さんご自身に納得して治療法を選んでいただくことを大切にしています。
どの患者さんにも安定した品質の医療をご提供できるよう、マニュアルを整備し、担当するスタッフも専門的な研修を受けています。治療の属人性を減らし、標準化治療の提供に注力しております。
歯科医師、歯科衛生士、受付スタッフ、連携する歯科技工士などが密に連携し、チームで治療を進めていきます。情報共有を徹底することで、スムーズで一貫性のある治療と、安心感のある対応を実現しています。
まずはお悩みやご希望をお伺いし、インプラント治療の概要や注意点についてご説明します。不安や疑問があれば、遠慮なくご相談ください。
レントゲンやCT撮影、口腔内の診査を行い、骨の状態や噛み合わせを確認します。これにより、安全で適切な治療計画を立てることができます。
局所麻酔を行い、顎の骨にチタン製のインプラントを埋め込む手術を行います。症例により、骨造成などの処置を併用することもあります。
必要に応じて、インプラントの安定を待つ間に仮歯を装着し、見た目や噛み合わせを補います。日常生活への支障を最小限に抑えられるよう配慮します。
インプラントと骨がしっかり結合したことを確認後、最終的なかぶせ物(セラミックなど)を装着します。機能性と見た目の美しさを両立させた仕上がりを目指します。
インプラントを長く快適に使っていただくためには、定期的なメンテナンスが欠かせません。専門のクリーニングや定期チェックを通じて、良好な状態を保ちます。
インプラント治療を長期的に安定させるためには、手術の技術だけでなく、術前・術後の感染管理やセルフケアも非常に重要です。当院では、すべての患者さんに対し、手術前に「オルコア検査(口腔内細菌検査)」を実施し、歯周病菌のリスクを把握したうえで、安全な治療計画を立てています。また、術前1~2週間から抗菌性マウスリンス「ワンショットプロ」を使用し、バイオフィルムの抑制によって感染予防対策を講じています。手術後には、抗炎症成分を含む「ハビットプロ」を使用することで、傷の治癒を促進し、痛みや腫れの軽減が期待できます。さらに、インプラントは術後のセルフケアが治療成功のカギとなります。専用歯ブラシやマウスウォッシュなど、ご自宅でのケア用品も併せてご案内し、患者さん一人ひとりに合わせたサポートを行っています。当院では、治療とケアの両輪でのインプラント治療をご提供しています。
インプラントは外科手術を伴う治療のため、感染や神経損傷、インプラント周囲炎といったリスクがあります。また、治療後も定期的なメンテナンスが欠かせません。予防のため、当院では治療後も継続的なサポートを行っています。
・インプラントの主なリスク(感染、骨吸収、神経損傷など)
・長期的な使用をするためには適切なメンテナンス(プロフェッショナルケア・セルフケア)が必須となります
・当院では万一のトラブルにも対応する保証制度を設けております(医院規定あり)