こんにちは😊
当院のブログをご覧いただきありがとうございます。
気づけば前回の更新から1年近くが経ってしまいました😔
これからは定期的に更新し、皆さんのお口と健康に役立つ情報をお届けします📩
歯科医院として治療するだけでなく、日頃の生活の中で役立つ情報や、健康を守るために知っていていただきたい知識など、まとめていきたいと思いますので、今後ともよろしくお願いいたします👨🏻⚕️
改めまして、担当をしているTC中島です😸
来院された方が安心して治療を受けられるように、そして気軽に相談できる雰囲気づくりを大切にしています。
診療室のこと、治療のこと、歯の悩みなど、どんな小さなことでもどうぞ気軽に話しかけてくださいね🗣️
では、今回の記事は「歯周病と糖尿病の深い関係」について詳しくお伝えしていきます🦷
歯周病は「歯ぐきから血が出る病気」程度のイメージで捉えられがちですが、実は全身の健康と深い関わりを持つ病気です。
特に、糖尿病との関係は国内外の研究で繰り返し明らかにされており、「お口と身体の代表的な相互作用」と言われています。
◎歯周病とは?
歯周病は、歯の周りの組織(歯ぐき、骨)が炎症を起こし、次第に歯を支える骨が溶けていく病気です。放置すると歯がぐらつき、最終的には歯を抜かないといけなくなってしまう可能性があります。成人の約80%が何らかの歯周病菌を持っていると言われるほど、日本ではとても身近な病気です。初期は痛みがほとんどなく「静かに進行する病気」と言われています。
◎糖尿病とは?
糖尿病は、血糖値を下げるインスリンの働きが弱まり、血糖値が慢性的に高くなる病気です。進行すると血管がダメージを受け、全身にさまざまな合併症が起こります。“生活習慣病“の代表格のように扱われますが、実際には、食生活、運動、遺伝、ストレスなど多くの要因が混ざり合う複雑な病気です😞
◎歯周病と糖尿病は「双方向」に悪化させあう病気
歯周病と糖尿病はどちらかが悪いともう一方も悪化し、どちらかが改善するともう一方も改善しやすくなるという「双方向性」が特徴です。
①糖尿病があると歯周病が悪化しやすい理由
糖尿病になると血糖値が高い状態が続き、血管が損傷しやすくなります。すると以下のような問題が続きます。
・歯ぐきの血流が悪くなる
・免疫力が落ちる
・傷や炎症が治りにくくなる
その結果歯周病菌が増えやすく、炎症も治りにくくなるため、歯周病が進行しやすいのです🩸
②歯周病があると糖尿病のコントロールが悪化する理由
歯周病は「口の中にとどまる病気」ではありません。炎症が起きていると、歯ぐきから炎症性物質(サイトカイン)が血液中に流れ込みます。この炎症物質が全身に広がると、、
・インスリンの働きを邪魔する
・血糖値が下がりにくくなる という影響を及ぼします。
つまり歯周病は、糖尿病の治療を妨げる「炎症の発生源」となってしまうわけです。
◎歯周病治療で血糖値が改善するという研究結果
興味深いのは、歯周病治療を行うと糖尿病の血糖値が改善するという研究が多数報告されていることです。これはつまり、お口の健康が全身、特に血糖コントロールに直接よい影響を与えるということを示しています。糖尿病の治療と歯周病の治療は、切り離せるものではなく「一緒に改善すべきもの」なのです。
◎歯周病菌の量を見える化できるOrcoa
「Orcoa」とは歯周病に関連する細菌の量を調べることができる検査です。歯周病の原因菌がどれくらい存在しているのか、どの菌が多いのか、どれだけリスクが高いのかが明確に分かります。歯周病は見た目だけでは判断できない「隠れた病気」です。だからこそ、“見えないものを見える化する“ことが治療成功の第一歩になるのです。
◎歯周病×糖尿病×Orcoa
歯周病と糖尿病が互いに悪影響を与え合うことは、今や常識になりつつあります。しかし、その対策は「歯ぐきを調べる」だけでも「血糖値を下げる」だけでも不十分です。
必要なのは原因菌から見直す予防。
Orcoaはそのための強力なサポートツールです。
・歯周病が糖尿病を悪化させる
・炎症が全身に広がる
・歯周病を改善すると血糖値も改善する
これらは、これからの医療にとってとても重要な視点です。
私たち歯科医院の役割も「歯を治す」から「全身の健康を守る」に広がっています。
今回の記事は少し長くなりましたが、それだけ多くの方に知っていただきたいテーマでした。
「歯の治療は後回しでいい」「痛くなったらいけばいい」
そんな考えがまだまだ根強いですが、歯周病は全身に影響する“生活習慣病“の1つです。
歯周病も糖尿病も、正しい知識とケアを続ければしっかり予防できます。
私たちも全力でサポートしていきますので、皆さんも一緒に健康づくりを頑張っていきましょう✊🏻